マネーコラムVol.5 家計管理は”ガン”を抑え込むことから

こんにちは、FPのゆたかです。

今日のマガジンでは「家計管理の”ガン”」についてお話ししていきます。

ガンっていうと衝撃的に聞こえますが、”家計管理するなら絶対に押さえておきたいポイント”ということでこのワードを使っていきますね。

今日のマガジンは

  • 家計管理が苦手
  • 家計簿が続かない
  • 家計を整えていきたい

そんな人にとって有益な話になっています。

家計管理のガンとは?

いきなりですが質問です。

家計管理の”ガン”とは何でしょうか?

  • 家計簿が続かない
  • 家計管理が苦手
  • なんだかお金が貯まらない

そんな経験のある人は、なんで家計簿が続かなかったのか、家計管理が苦手と感じるのか、なぜお金が貯まらないのか、を考えてみると答えが出るかもしれません。

答えは

固定費

ではないんです。

実は

特別費

なんです。

特別費とは?

年に1~数回かかる支出

特別費の例
  • 旅行
  • 家電の買い替え
  • 自動車税
  • 年払いの保険料(サブスク)
  • 固定資産税
  • 季節の変わり目で買う被服
  • お年玉
  • クリスマスプレゼント
  • 親孝行

など

いわゆる「イベント支出」とか「突発的な支出」と言われるものですね。

家計管理において特別費が大事な理由は

大きなお金が動く

からです。

つまり、それだけ家計に与えるインパクトが大きいということ。

月々、支出を管理しながら上手にやりくりできているけどお金が貯まらないという人は特別費が家計を圧迫しているかもしれません。

家計管理と聞くと、月々の固定費や変動費をイメージする人がほとんどだと思いますが、大事なのは月々かかるお金よりも年単位でかかる特別費です。

特別費として年間いくらお金を使っているか把握する

まずはここから始めていく必要があります。

家計管理の方法

少し話がややこしくなってきたかもしれないので、家計管理の全体像から整理しますね。

家計管理は次の3ステップで見直していきましょう

家計管理の全体像(3ステップ)
  1. 特別費にいくらお金がかかるか計算
  2. 収入(可処分所得)を調べる
  3. 月々の生活規模を把握

家計簿をつけるとか、固定費を見直すのはその後の話です。

まず特別費から考える理由

  • 大きなお金に対し計画的に準備できる
  • 突発的な支出に焦らなくて済む
  • 自分の生活の規模感が把握できる

固定費や変動費を見直し、貯金やNISAするのはもちろん大事です。

でもそれ以上にみなさんの家計に大きなインパクトを与える特別費を見える化しておくのが大事です。

家計簿をつけ始めたけど、いきなり大きな支出(特別費)が出てきてどう勘定すればいいかわからず困った、家計が赤字になってショックを受けた、という経験はありませんか?

家計管理が苦手と思っている人のほとんどがこの特別費を上手に管理できていないと思います。

ですので、先ほどお伝えした家計管理の全体像に沿って正しい家計管理の方法をお伝えしていきますね

家計管理の全体像
  1. 特別費にいくらお金がかかるか計算
  2. 収入(可処分所得)を調べる
  3. 月々の生活規模を把握

まずは特別費にいくらお金がかかるか計算してみましょう。

やり方は超簡単です。

A4用紙1枚を12分割(線を引いて)して、それぞれの月でどんな特別費があっていくらかかるかを棚卸しするだけです。

1月はお年玉が5万円で、2月はバレンタインがあって、5月は自動車税とGWの旅行、、、

てな感じですね。

ポイントは”ザックリ”やることです。

1万円単位でいいのでザックリと書き出しましょう。

家電の買い替えみたいな突発的なモノもなんとなくザックリ10~20万円みたいな感じでOKです。

とにかくザックリとです。

全体像をつかむのが大事です。

簡単な特別費洗い出しシートを作りましたのでこちらを使ってもらっても大丈夫です。

※『ファイル』⇒『コピーを作成』してお使いください。Googleのアカウントが必要です。

やってみると分かるんですが、特別費って結構かかってるんですよね。

人によっては100万円とか200万円かかっているかもしれません。

特別費はある意味で固定費と一緒です。

ですので、特別費が分かると「そもそも自分は年間これだけ固定費がかかっている(使えるお金が無い)」というイメージがつきますね。

そして、次にやるべきは自分の収入(可処分所得)を把握することです。

これも簡単です。

「月々の手取り+ボーナスの手取り」を計算するだけ。

たま~に「月の収入を把握していません」って人がいますが、自分の収入(手取り)を知っておくのはめちゃめちゃ大事です。

「手取り=自分が使えるお金の限界」だからです。

それ以上に使ってしまうとシンプルに赤字になりますからね。

例えば年収500万円の人だと手取は380万円くらいですね。

仮に特別費が100万円だとしたら、残りの使えるお金は280万円ですね。

月々使えるお金は「280万円÷12=約23万円」って分かります。

約23万円。

これが自分にとって適切な生活規模なんですね。

でもこの23万円って全部使えるわけではなく

  • 子供の教育費
  • 老後資金
  • 介護、医療費

といったお金を貯金(投資)しておく必要があります。

そうなると月々使えるお金って結構少ないんですよね。

もし今まで使いすぎていたという方はお金の貯まらなかった理由が見えてくると思います。

特別費を先に洗い出しておく最大のメリットは「大きな出費に対して計画的に準備できる事」です。経過的に準備することで大きな出費に焦らずに済みます。

〇月には▲で3万円かかるから今から1万円ずつ貯金しておこう

こんな感じですね。

そうすれば嫌でも先取り貯金できます。

先取り貯金って聞いたことあると思うんですが

いくら先取り貯金すればいいの?

って悩んだ経験ある人も少なくないはずです。

特別費をしっかり洗い出しておけば、いつまでにいくら準備しなきゃいけないかが明確になるので先取り貯金もしやすくなります。

そして、最後に一番大切なコトを言います。

特別費と月々の支出は混ぜるな危険

です。

特別費と月々の支出は分けて管理してください。

特別費は年間支出として、年単位で管理しましょう。

月々の支出は先ほどの例でいくと「23万円」の範囲でやりくりすること。

そうなると固定費と変動費で23万円以内という目標もはっきりします。

月々23万円の範囲で生活しつつ、特別支出のために先取り貯金しておく

この形が作れればほぼ満点です。

とにもかくにも、家計管理は”ガン”(特別費)を抑え込むのがポイントです。

抑え込むというのは、少なくするということではなく実態を把握(洗い出し)して適切に備える(先取り貯金)ということです。

最初はめんどくさいと感じるかもしれませんが騙されたと思ってやってみてください。

実際に僕のお客様でも家計管理ができずに悩んでいた主婦の人がたった1か月で貯まる家計の仕組みを作り上げたり、同じく家計管理で悩んでいた男性が家計簿をつけずに家計をコントロールできるようになっています。

家計管理はセンスとか何か特別なモノが必要なわけではなく、仕組み化が大事なんです。

ちょっとしたポイントを押さえて仕組み化できれば、家計簿をつけなくても家計管理できるようになります。

もしあなたが資産形成の第一歩目の家計管理が上手にできない、なかなかお金が貯まらない、お金に苦手意識がある、といった悩みがありましたら、ぜひメルマガ登録者様限定の無料相談をご活用ください。

あなたの悩みや不安をお聞かせいただき解決するためのアドバイスができればと思います。

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