マネーコラムVol.17 いまさらだけど円安とか円高ってなに?

こんにちは、FPのゆたかです。

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めっきり寒くなってきましたが、みなさま体調崩したりしていないでしょうか?

今日は円高とか円安とか為替(かわせ)についてお話ししていきます。

今年に入ってから為替が激しく動いていますね。

2023年末から年明けにかけて円高が進み、2024年が始まると一気に160円台に。しかしそこから140円台まで急騰したかと思えば、ここ最近は150円台に。

1年でこれだけ為替が激しく動く経験をしたのは僕も初めてです。

僕のメルマガを読んでくださる人の中にはNISAしている人やこれから投資を始めたいと思っている人が多いと思います。

NISAで買う商品のほとんどが外貨(ドル)で運用されているので為替の影響をうけて価格が上がったり下がったりしています。

円高になるとオルカンやS&P500は値下がりし、円安になるとオルカンやS&P500は値上がりします。

投資をするうえで為替はめちゃめちゃ大事なんですが、なんとなくしか理解していなかったり、聞いた時には理解できるんだけど忘れちゃったよって人もいると思いますので、このタイミングで改めて為替について学んでいきましょう。

こんな感じで話していきます

そもそも円高、円安ってなに?

どんな時に為替は動くの?

そもそも円高、円安ってなに?

円安とか円高(為替)とは、通貨を交換するときのレートです。

例えば、1ドル100円だったときあなたがアメリカ人に100円を渡すと1ドルもらうことができます。

もし1ドル200円になると、同じ100円を渡しても1ドルとは交換してもらえなくなります。

このように1ドル100円から200円になることを「円安になった」と言います。

円安とか円高の話をする時にみなさんを惑わせてしまうのは、1ドル100円から200円に円の数字は増えているのに円”安”と表現することだと思います。

100⇒200と高くなっているから円”高”と思ってしまいますよね?

この気持ちはめちゃくちゃわかります。

もし円高とか円安が何度聞いても分からないという人は

円安=円弱

円高=円強

と考えるようにしましょう。

安い=弱い

高い=強い

このほうがイメージしやすいですよね?

先ほどの例でいうと、1ドル100円のときは100円渡すと1ドルと交換してくれましたが、1ドル200円になると100円渡しても1ドルとは交換してくれません。

ではこのとき、円は強くなったのか弱くなったのかどちらでしょうか?

分からない人は「100円は弱くなったか強くなったか」で考えてみましょう。

こう考えると簡単ですよね?

100円は弱くなったから1ドルと交換してもらえなくなったわけです。

じゃあ、1ドル100円から200円になることは円が弱くなったから「円弱=円安」となりますね。

反対に、もし1ドル50円になると100円渡したとき2ドルと交換してもらえます。

これを「円高になった」と表現します。

100円渡すだけで2ドルももらえるようになったので「100円は強くなった=円高」になったと言えるわけですね。

こう考えるクセをつけると円安とか円高についても理解できますね。

どんな時に為替は動くの?

円が欲しい人が増えると円高になり、ドルが欲しい人が増えると円安になります。

この場合も「円高=円強」、「円安=円弱」で考えるとわかりやすいです。

円が欲しい人が増える=円強=円高

ドルが欲しい人が増える=円弱=円安

となります。

分かりやすいですね。

では、どんな時に円が欲しい人が増えて、どんなときにドルが欲しい人が増えるのか?

その答えが

金利

です。

金利=預金金利だと思っていただければOKです。

例えば、いま日本の銀行にお金を預けても利息はせいぜい0.1%くらいですよね?

対して、いまのアメリカの金利は5%ほどです。

みなさんならどちらにお金を預けますか?

もちろんアメリカの銀行ですよね。アメリカの銀行に預金しておけばNISAするくらいの利回りがノーリスクで付くことになります。

しかしアメリカの銀行に日本円を預けることはできませんので、もしみなさんがアメリカの銀行に預金するときにはドルが必要になります。つまり、ドルが欲しい人が増えるということですね。

このとき為替は円安に動きます。アメリカの金利が高いことによりドルが欲しい人が増えるからですね。

アメリカの金利が高く、日本の金利が低い状態が年始から続いていたので、為替はずっと円安に進んでいました。

しかし、3月にかけて146円と大きく円高になったタイミングがあります。これはなぜでしょうか?

答えは

日本がマイナス金利を解除したから

です。

日本の金利が上がったことにより「円が欲しい人」が増えたから、円高に進んでいます。

こんな感じで、為替と金利は深く関係しており、金利がわかればこの先円高になるか円安になるかは予測できるようになります。

少し難しい話は多かったかもしれませんが、今回のメルマガをきっかけに「円高=円強」、「円安=円弱」という考えをもっていただければOKです。

この先のメルマガでも為替が生活に与える影響や、景気と金利の関係、金利と株価の関係についても配信していきますので楽しみにしていてください。

できるだけ初心者にもわかりやすく図を使ったりしながら解説していきます。

では、次回のメルマガも楽しみにしていて下さい!