こんにちは、FPのゆたかです。
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今日は前回に引き続き介護についてお話ししていきます。
在宅介護が始まるとどんな感じの生活になるのか、費用はどれくらいかかるのかイメージできるようになります。
今回のケースは以下の家族を想定していきます。
介護される母親の幸恵は生活の一部に支援が必要ということで要支援2の認定を受け、在宅介護が始まりました。

近所に住む子の花子が面倒を見つつ、必要な費用は県外に住む子の太郎が負担していきます。
在宅介護が始まったときに多くの人が活用するのが訪問介護です。
訪問介護の中でも要支援2の要介護者が受けられるサービスは介護予防訪問介護です。
ホームヘルパーさんが自宅で排せつや食事、入浴や洗濯などをお手伝いしてくれるサービスになります。
1回あたり60分程度としていることが多く、週に1回の利用で約1300円、週2回で2500円、3回で4000円ほどになります。
こちらの費用は介護保険を使って自己負担割合が1割になった価格になります。
介護保険がないと、週1回の利用で1万3000円、2回で2万5000円、3回で4万円ですから日本の社会保険は手厚いことがわかりますね。
介護予防訪問介護の利用回数には制限がありませんが、介護保険で支払われる支給限度額を超える場合は全額自己負担となるので気を付けましょう。

在宅介護で使えるサービスは訪問介護のほかにデイサービスやショートステイがあります。
デイサービスは通所介護とも言い、日帰りでデイサービスステーションに通いレクリエーションを楽しんだり、健康チェック、機能訓練をおこないます。

在宅介護が始まるとなかなか外に出る機会がなくなるのでこういうサービスを受けることでストレス解消になったり、将来施設に入るときも抵抗なく入所できるようになります。
デイサービスの費用は市町村によって異なりますが、1回あたり1000~2000円(介護保険適応)のところが多いです。
もう一つのサービスがショートステイです。
ショートステイは一泊二日で施設に宿泊して介護サービスが受けられるものです。
介護者が急な予定で一時的に介護ができなくなった場合や、私的な理由で介護できない場合に利用することが多いです。

ショートステイを経験することで、施設に入ったときのイメージがしやすくなったり、他の人と触れ合うなかで施設に対する嫌な気持ちなどがなくり、本人が施設介護に前向きになるケースもあります。
ショートステイの費用は介護保険が適応できる施設かどうかで大きく変わってきます。
介護保険適応の施設で3000~8000円ほど、保険適応外ですと5000~2万円ほどになります。
お住まいの市町村や施設によって費用はバラバラですので、一度ご自身で調べてみてください。
ショートステイの注意点は人気が高く1~2か月先まで予約が埋まっていることがある点です。計画的に利用したい場合は早めに予約しておきましょう。
では、実際にこういったサービスを使いながら在宅介護が始めると介護費用だけでどれくらいかかるのか?
今回のケースで幸恵がショートステイを1回、デイサービスを2回、訪問介護を週に3回うけた場合、介護保険の適応を受ける前の費用で約13万円になります。
介護保険を使うことで基本的に1割負担となりますが、介護保険には上限額があり要支援2の場合は10万5310円です。つまり10万5310円を超えた分は全額自己負担となりますので、2万4690円と保険適応の1割負担1万3000円を合わせて3万7690円となります。

介護保険があると自己負担1割なのであまり負担にならないと思っている人も多いかもしれませんが、イザ介護が始まりそれなりのサービスを受けると数万円単でお金がかかってきます。
在宅介護でかかる費用の平均は3~5万円と言われています。被介護者の年金や預金から支払うのが基本ですが、難しい場合は介護者負担となります。
子育てしながら毎月の負担が3~5万円増えると多くの家計にとって大きな負担となりますので、介護費用を事前に準備しておくことが大切になります。
もう一つ大切なポイントが介護が始まると金銭的な負担だけではなく、身体的、精神的な負担も大きくなります。
今回のケースでいうと訪問介護やデイサービスを受けない日は花子が面倒を見ることになります。週に3~4回ほど通うことになれば自分の家庭にも影響があるでしょうし、目の前で親が衰えていく姿を見るのも精神的に辛いモノがあります。
こういうときに兄弟が力を合わせて、金銭的、身体的、精神的負担を軽減していく必要があります。どちらか一方だけがお金も支払い、世話もしてとなると不満もたまってきます。そのために介護者の事前の話し合いが大切になってきます。
今日は在宅介護について使えるサービスと費用についてお話ししてきました。
次回は施設介護について配信していきます。
施設介護まで理解できると介護の全体の流れがイメージできるようになります。
ぜひ、次回のメルマガも楽しみにしていてください。