マネーコラムVol.5 お金と幸福度について考える

こんにちは、FPのゆたかです。

今日は「お金と幸福度について考える」というテーマでメルマガを配信します。

年収800万円を超えると幸福度はほとんど上昇しない

こんな言葉を聞いたことある方も多いのではないでしょうか?

お金と幸福度のお話しをするときに分かりやすいのが経済学の「限界効用の逓減」です。

難しく感じるかもしれませんが、とても分かりやすいので安心してください。

例えば、お酒が好きなひとなら、暑い日の喉がからからに渇いたときに飲む1口目のビールほど美味しいものはないことを知っていると思います。お酒を飲まない人でも温泉後の冷たいジュースやドリンクの1口目は最高においしく感じますよね?

でも、2杯目、3杯目はどうでしょうか?

1口目や1杯目ほどおいしさを感じることはなく、やがては惰性で飲むだけになってしまった経験は一度や二度ではないはずです。

恋愛で同じ経験をしたことのある人も多いはずです。

付き合い始めはデートの前日からワクワクドキドキ。でもデートの回数を重ねるにつれてその気持ちは小さくなっていきますよね。

効用とは満足度です。

つまり、1つのことを続けていても効用(満足度)は限界を迎えるにあたり効果は逓減(どんどん減る)してしまうのです。

ビールの1杯目から2杯目、3杯目と満足度が下がっていくように。

そして、デートの1回目から2回目、3回目とワクワクやドキドキが小さくなっていくように。

これがお金と幸福度にも同じことが言えるんです。

僕も少し前までは「お金はあればあるほど幸せになれる」と思っていましたがここ最近は「どうやらそうじゃないこと」に気づきはじめました。

2023年は副業である程度お金が稼げるようになったこともあり毎月家族旅行をしていました。

聞く人によっては羨ましいと思うかもしれませんが、僕たちは毎月旅行することで”旅行のありがたみ”を感じづらくなっていることに気づきました。

12月に石川県に温泉旅行した帰り道で妻と「毎月旅行できるのは確かに幸せかもしれないけどこれが当たり前になってありがたみを感じづらくなるのは逆に不幸せかもしれないね」こんな会話をしました。

まさに旅行という効用(満足度)が限界に近づき逓減していたのです。

最近のお金と幸福度について研究した統計では、お金を持ちすぎることが幸福度を低下させることがはっきりとわかってきているみたいです。

だから僕たち幸せに生きるためには「お金の量」ではなく「お金の使いかた」に目を向ける必要があると思います。

自分が「幸せ」を感じられる最高の使いかたを意識してみましょう。

例えば、僕の場合

  • 週に1回のサウナと晩酌
  • 子どもと公園で遊んだあとのアイス
  • すき家でキムチをトッピングする
  • 妻にエステをプレゼントする
  • 親孝行で旅行に連れていく

自分の幸せを突き詰めて考えてみると、お金ってそんなに必要ではないと気づくことができます。

僕のこんな人生は確かに年収800万円あれば十分ですし、これ以上お金を持ち贅沢したり旅行したりしても「幸福度はたいして上がらないんだろうなぁ~」と思っています。

それは毎月旅行した経験からわかっているんですよね。

だから必要以上にお金の量を求めることは、かえって人生から幸福を奪ってしまうことになるんです。

もう一つ大切なコトは「自分の人生を幸せにしないお金の使いかたは今すぐにやめるべき」ということです。

  • 行きたくない飲み会
  • 周りとの付き合い
  • 不要なサブスクや保険
  • ストレス解消のための爆買い
  • なんとなくフラっとコンビニ

こういうお金の使いかたを見直し、自分の幸せのためだけに使うことができればそんなにお金はなくても十分に幸福度を感じることができるはずです。

お金は量ではなく使い方が大事だということですね。

くしくもこの年収800万円というのは日本だけでなく、アメリカやそのほかの先進国でもまったく同じということが分かっています。世界中どこに住んでいても幸福度が上がる限界値が年収800万円というのは非常に興味深いですね。

そこがある意味で人間が幸せを求めるうえでの限界値なのかもしれません。

今日は「お金と幸福度」についてお話ししてきました。

資産形成をがんばっているとついついお金の量にばかり目を向けがちですが、大事なのはお金の使いかただと思います。

今一度、自分の人生を幸福にする「お金の使いかた」について考えるきっかけになると嬉しいです。

では、また次のメルマガでお会いしましょう。