マネーコラムVol.19 介護の準備できていますか?

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こんにちは、FPのゆたかです。

僕のメルマガでは

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をテーマに毎週月曜日と金曜日に配信しています。

今日は介護をテーマにお話ししていきます。

みなさんは介護を経験したことがありますか?

僕はありません。しかし父親は70代に入り母親も67歳になりましたのでそろそろ介護についても考えはじめなきゃいけないなと思っています。

介護について考えるとき「なにから始めればいいの?」と疑問を持っている人も多いと思います。

実際にお客様とお話しする中で

「介護について教えてほしい」

「何から始めればいいのか?」

「どんな準備をすればいいのか?」

と、聞かれることがたくさんあります。

同じような疑問や不安をお持ちの方も多いと思いますのでメルマガで配信することに決めました。

今日お話しすること

介護が始める前にやるべきこと

介護の流れを把握する

介護が始める前にやるべきこと

  • 被介護者(介護される側)の確認事項
    • 年金額
    • 金融資産額
    • 本人の意思

  • 介護者(介護する側、子と夫婦)の意見をまとめておく
    • お金は誰が負担する?
    • 手続きは誰が主導でおこなう?
    • 面倒は誰が見る?

今回はこんな家族の例で考えてみます。

被介護者は少し衰えの見えはじめた幸恵(85歳)

幸恵には2人の結婚した子どもがいます。県外に住む太郎と近所に住む花子です。

基本的に介護にかかる費用は被介護者(介護される人)が支払います。

ですのでまずはじめにやるべきことは、幸恵の年金額と金融資産の把握になります。

花子が幸恵に確認したところ、年金は9万円/月、預金で500万円ほどあるとのことでした。

今は持ち家に住み、家賃の支払いがないため9万円の年金でなんとか生活できているみたいです。

続いて確認することは「本人の意思」です。

在宅介護が良いか?施設介護でも大丈夫か?在宅介護の場合はケアマネなど他人でも大丈夫か?

この辺りを確認しましょう。

幸恵は在宅介護を希望するとのことです。

情報をまとめます

本人の金融資産状況と意思を確認したら、次は介護者同士の話し合いをします。

基本的には子が中心になりますが、それぞれの家庭がありますので配偶者もまじえて話し合いをすることをおススメします。

話し合うべきことは、介護費用の不足分は誰が負担するか?手続きは誰が主導でおこなうのか?面倒は誰がみるのか?この3点になります。

介護者の意見をまとめておくのは非常に大切になります。

イザ介護がスタートするときにスムーズにいかないパターンの多くが介護者同士の意見がまとまらないときです。

介護が始まる前のゆとりがあるときにしっかりとまとめておきましょう。

今回は近所に住む花子が手続きや面倒をみることにし、県外に住む太郎が面倒をみれないかわりに金銭的な負担をすることになりました。

この時大切になるのが介護する人にも家庭があることです。金銭的負担よりも面倒をみる肉体的、精神的負担が大きいこともあれば逆のパターンもあります。

それぞれの家庭の状況を考えて上手に折り合いをつけていくのが大切になります。

ここまでできていれば準備はOKです。

介護が始まるときの流れ

親が人の手を借りなければいけなくなってきたタイミングで介護が始まります。

介護が始まったらまずはお住まいの市町村窓口や地域包括支援センターで要介護認定を受けるための申請をします。

専門家が家に来て聞き取り調査をしたり、かかりつけ医に状態を見てもらうことで、どれくらい介護状態が必要かを判断してもらい、要支援や要介護の認定を受けることになります。

今回のケースでは幸恵は日常生活に手助けが必要なため要支援2という判定を受けました。

このタイミングで改めて本人の意思を確認すると良いでしょう。

なぜなら、要介護状態によって受けられるサービスや介護保険、入居できる施設が異なってくるからです。

幸恵は在宅を希望したので在宅での介護が始まっていきます。

最初は、手を借りないと起き上がれないなど簡単なことかもしれませんが、だんだんと買い物ができなくなる、お風呂に入れなくなる、トイレに行けなくなるなど、介護は一度始まると結構早く進行していくものですので、状態が悪くなったあとどうしていくのかあらかじめ準備しておく必要があります。

今日は介護が始まる前にやるべきことと介護の流れについてお話ししました。

次回のメルマガでは在宅介護で使えるサービスや費用について、その次のメルマガでは施設介護についてお伝えしていきます。

全3回のメルマガを読んでいただけますと介護の流れや費用がザックリと把握できますので、これから先介護を控えている人は参考になると思います。

また、介護は誰しもが必ず経験するものですし、自分が介護される可能性もありますので、いま若い人でも知識を付けておくことをおススメします。

では、また次回のメルマガでお会いしましょう!